オール電化?ガス併用?どちらがベスト?気になる光熱費事情をまとめました。
2024年3月には5社(北海道電力・東北電力・東京電力エナジーパートナー・中部電力ミライズ・沖縄電力)が電気代を値上げするようです。なお、北陸電力・中国電力・四国電力は電気料金を値下げ。燃料費調整額の変動や、容量市場・容量拠出金による影響など、電気代の値上げの原因は少々複雑です。光熱費の未来が予測しにくい昨今ですので、家の新築や購入を検討されている方々は悩まれている方も多いのではないでしょうか?今回はオール電化VSガス併用の記事としてまとめました。
目次
【オール電化のメリット】
【ガス併用のメリット】
【結局節約できるのはどっち?】
【都市ガスについて】
【太陽光発電設備について】
【まとめ】
【オール電化のメリット】
・ガスより火災等の危険性が低い
そのため、火災保険の料金が割引されます。コンロがIHだと小学生のお子様と一緒にお料理のときも少し安心感がありますよね。あまりガス漏れなどの事故は私の周りでは聞きませんが、不完全燃焼などによる一酸化炭素中毒の危険性も低いです。
・災害時、ガスに比べて復旧が早い
1995年の阪神・淡路大震災や2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災の際には、都市ガスや水道よりも電気の復旧が早かったと報告されています。
・断水してもお湯や水が使える
給湯器として採用されるのがエコキュートです。あらかじめ沸かしたお湯を貯めておく「貯湯式」の給湯器です。万が一災害などで断水になってもエコキュート内のお湯や水を生活用水として使うことができます。
・キッチン回りのお手入れが簡単
ガスコンロではなくIHとなるため、凹凸のないフラットなデザインになります。五徳がないので五徳にこびりついた汚れを洗う手間がないので、掃除がかなりしやすいです。換気扇もガスコンロを利用するより汚れにくいようです。
・基本使用料が一本化になる
ガスの基本使用料がかからないため、光熱費が安く済む方もいます。
・自家発電した電力の使用が可能
太陽光発電や蓄電器があれば電気代をおさえれる上、停電時もライフラインを確保できます。
【ガス併用のメリット】
・オール電化住宅に比べると初期設置費用が安価
おおよそエコキュートは40-70万円、ガス給湯器は20万円程の初期費用となります。IHとガスコンロも費用差があり、設置工事費用もオール電化の方が価格が高い場合が多いです。
・調理好きな方にはおすすめ
IHの場合、あぶる調理は不可能です。調理器具にも制限がありますので、ガスコンロの方がお料理好きの方には好まれる傾向にあります。
・停電になってもガスは使える
コンロが使えるので、災害時なども暖かい料理を食べることが可能です。また、エコジョーズなどを設置すれば、お湯も使うことができます。
・エネルギーコストが抑えられることも
特に冬は、ガスファンヒーターの方がエアコンなどより部屋全体が温まるスピードが早いです。浴室乾燥機もガスのものと電気のものですと、ガスの方が早く乾きます。また、日中の給湯や調理がオール電化より割安になることが多いようです。
【結局節約できるのはどっち?】
初期費用に関しては、ガスの方が安く済みます。
ランニングコストの面では、ライフスタイルによって変わってきます。
≪オール電化がおすすめのケース≫
日中あまり電気を使わない
火災保険料をおさえたい
火事のリスクをおさえたい
暖房器具や乾燥機等をあまり使わない
≪ガス併用がおすすめのケース≫
日中の電気使用量が多い
暖房器具や乾燥機をよく利用する
都市ガスが通っているエリアに住んでいる
【都市ガスについて】
都市ガスは天然ガスです。環境にも優しいです。プロパンガスより月々払いが安いです。ただ、自宅の前面道路に配管がない場合は引き込みができなかったり工事費が高額になる可能性があります。たまに噂にされる「都市ガスは火力が弱い」意見は根拠がなく、実際に都市ガスもプロパンガスも利用したことがある私は迷信だと思っております。
【太陽光発電設備について】
売電収入が得られ、電気代が削減できます。補助金も使えて断熱効果も高まります。環境にも優しく、停電時も安心です。ただ、設置費用が高く、売電収入も昔に比べると少ないです。発電量は天候に左右され、近年は軽量化されていますが住宅にパネルの重さがかかることになります。メンテナンスも必要になることにも注意が必要!注文住宅に導入される場合は、よく将来のことも考えて検討しましょう。建売住宅購入の際に太陽光発電付きの物件を気に入った場合は、ラッキーだと考えましょう!
【まとめ】
筆者は前面道路に都市ガスが通っていたので、都市ガスにしました。新築するまでは大手メーカーの築15年程の賃貸住宅に住んでいましてその際浴室乾燥機は電気でした。15年落ちの浴室乾燥機と比べると現ガスの浴室乾燥機の方が性能が年数的にいいのかもしれませんが、洗濯物の乾き方が全く違います。ちなみに、ガス暖房とガスで炊く炊飯器も利用しておりますがコンロはIHにしております。それぞれにいい設備やメリットがありますので、自分のライフスタイルに合った家電が使えたり、それぞれの家庭のライフスタイルで一番コストカットできる方を取り入れるのが一番いいでしょう。